【R４.３/１９（土）開催】メタバースが変える販売の概念

公開日：2022/02/21

当協会で毎月開催している月イチ☆ミニセミナーのご案内です。
令和４年３月１９日（土）16～17時30分は、
『メタバースが変える販売の概念です』と題したミニセミナーを開催します。

テーマ：『メタバースが変える販売の概念です』

【日時】20２２年３月１９日（土曜）16:00~17:30
【会場】タスクール（名古屋吹上）
【定員】25名（申込先着順）

【参加費】一般：2000円、東海販売士協会会員：無料

※当日会員申込みの方含む

【講師】小嶋香統氏

インバウンド集客の専門家としてここ数年は暗号通貨・ブロックチェーンを活用した地域振興や集客アップの可能性に着目し、一般への普及活動にも精力的に取組み各地を飛び回るエバンジェリスト。暗号通貨で地域を盛り上げるプロジェクトにも参画中。企業や個人へのコンサルティングのほか、青年会議所や大学等、各所での講演やセミナーの講師としても活躍。国内外の企業からブロックチェーンやインバウンドに関わるさまざまなプロジェクトへの協力を求められている。

●背景
約2年続くコロナ禍は世界中で生活様式・商習慣に変革をもたらし、これまでには無かった新しい世界観を生み出している。アパレルや化粧品に代表されるフィジカル商品の売り上げが減少する中で、昨今”メタバース”という言葉がニュースでも頻繁に取り上げられ、新しい時代のビジネスチャンスとして期待されている。

●進行中＆予想される事象
これまでリアルで行われてきたイベント、物販等のメタバースへ移行している。メタバース内で自分の分身として扱うアバターは、既にある程度一般に知られるようになっているが、アバターに着せる服や靴などのデジタルデータの売買も盛んにおこなわれるようになっており、有名ブランドもメタバース内のアイテムを手掛ける事例が増えている。

リアルの服などは機能性を重視してデザインされることから、その形状に制限が出てくるが、メタバース内では制限が意識されにくいことからデザインもリアルではないようなものがデザインされ、メタバース内で過ごす時間が今後増えていくことから、リアルの服への影響も強くなることが予想される。

アパレルメーカーはリアルでの販売戦略においても、これまでのマーケティング手法だけではなく、メタバース内におけるユーザー（カスタマー）の行動や趣向を分析することが求められるようになる。

今後、アパレル以外の多岐にわたる業種で同じような変化が起こる。

●メタバースを支える技術紹介
・NFT:NonFungibleTokenの略。
ブロックチェーン技術を応用することで、デジタル上に唯一無二データを生み出すことができる。上述のアバターに着せる服のデジタルデータや、メタバース内の土地データに使われる。
・HMD（Meta社：旧Facebook社のOculusQuest2等）と付随するデバイス。
メタバース内の事象を人の五感に変換してデバイスを通してリアルの身体に伝えることができる。触覚はもちろん嗅覚や味覚も伝えるデバイスが研究開発されている。メタバース内の酒場でアバターを使用してビールを飲んで楽しむ人々も現れており、このようなデバイスを通じて近い将来はビールの味を再現して楽しむことも珍しくなくなる。

このような技術により世界グルメ博覧会のようなものもメタバース内で開催されるようになるかもしれない。

●メタバースがもたらす負の側面
リアルで体験しなくても、メタバース内で五感も含めた体験ができるようになると、これまでリアルで提供してきたサービスや商品が売れなくなる可能性がある。ZOOM等のオンラインツールの登場でリアルで集まらなくてもよくなったことで、会議室などの需要が下がったように、もっと大きい規模でリアルの過疎化が進むおそれがある。

●対立ではなく共創
メタバースでの生活・経済活動が進むにつれて、上述のように既存のビジネスに負の影響が出ることを恐れるより、メタバースとリアルを横断しお互いの価値を相互扶助するようなアイデアを創造することで、我々の人生が豊かになる”メタリアル（一般にはパラリアルと呼称される）”なビジネスモデルを構築することが近未来のマーケティングに必要になってくる。